日本のお茶に注がれる愛情というフレーバー
日本茶専門店『おちゃらか』店長 ステファン・ダントンさん

日本のお茶に注がれる愛情というフレーバー日本茶専門店『おちゃらか』店長 ステファン・ダントンさん

※撮影は吉祥寺店

フランス人でありながら日本の茶葉の魅力にはまり、ワインソムリエとしての才能を活かし、日本橋室町の「COREDO室町1」で日本茶ベースのオリジナルフレーバーティーを開発・販売する『おちゃらか』(2014年10月に吉祥寺から移転)のプロデューサー、ステファン・ダントンさん。

ステファンさんは、いまから21年前に来日した際、日本茶の魅力に引き込まれ日本に移住。静岡県を中心に地方自治体との共同事業を通じ、日本茶の新たな可能性を開拓し続けています。

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「日本のレストランで日本人が烏龍茶を注文しても少しも変とは思わないでしょう。
ボクは、これはおかしいことだと思います。フランスでイタリアワインをオーダーしたらフランス人は絶対に怒ります。
日本人はもっと日本茶に誇りを持つべきだと思います。
日本茶はそれほど素晴らしい飲み物のはず。それなのに日本の多くのお店では、烏龍茶はお金を取るのに日本茶はタダ。どうなっているのでしょう?」

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ステファンさんは、日本にある茶畑のほとんどが、ペットボトルのためのお茶づくりをしていることを非常に残念に思っています。
日本には、いい茶葉をつくる環境があり、技術を持ったたくさんの茶農家の人が地道な努力を続けています。
しかし日本茶市場が直面している危機的状況を打開するほどの営業力を持っていないのが実状。
良いお茶をうまく伝えることにもっと目を向けるべきだと感じているそうです。

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日本にはもうすでにお茶文化があるのだから、自分にできることは少ないと語るステファンさん。
だからこそ、ステファンさんは海外に日本茶を広めることにしたのです。
しかし、海外では、どんなに日本で美味しいと評判のお茶でもまず受け入れられないと言います。

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そこで始めたのが和紅茶と日本茶のフレーバーティーです。
例えば、紅茶に慣れている外国人に川根紅茶などの和紅茶を提供し、日本のお茶に興味をもってもらい、次に日本茶ベースのフレーバーティーを飲んでいただく。
そして、最終的にはストレートの緑茶やほうじ茶にたどり着くというのがステファンさんが考案した海外における“日本茶勝利の方程式”です。

ブルーの瞳をした日本茶の伝道師ステファンさんは、日本茶の海外普及を目指し、更なる“茶レンジ(チャレンジ×日本茶のアレンジ)”を目指します。

文/有馬敏浩 撮影/小松正樹

日本茶専門店「おちゃらか」オーナー
1964年6月25日、フランス・リヨン生まれ。リセ・テクニック・ホテリア・グルノーブルにてホテル経営を専攻。1985年卒業時にソムリエの資格を取得。
1992年に来日後、紅茶専門店「マリアージュ・フレール」や「ブライダルコンサルタント」で勤務をしながら、日本茶の可能性を切り開くための勉強を始める。
2002年、川根本町との出会いをきっかけに、日本茶専門店の開店を決意。
2005年、東京・吉祥寺に『おちゃらか』開店。川根茶を中心とした日本茶および日本地ベースのオリジナルフレーバーティーの開発・販売をおこなう。
2008年、スペイン・サラゴサ国際博覧会日本館の公式飲料として「サラゴ茶」を提供したことをあしがかりに、在フランス商工会議所主催のイベントへの協賛、静岡県を中心に地方自治体との共同事業などを通じて、日本茶の新たな可能性を開拓し続けている。
2014年10月、『おちゃらか』日本橋「COREDO室町1」に移転。

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