スポーツの力で地域・社会の課題を解決!
「スポーツGOMI拾い」その先に広がる無限の可能性

スポーツの力で地域・社会の課題を解決!「スポーツGOMI拾い」その先に広がる無限の可能性

「そうだ!ごみ拾いをスポーツにしよう!」

そんなユニークな発想をもとに生まれたのが、これまでに約38,000人(2015年8月現在)が体験したという新しい形の環境活動、その名も「スポーツGOMI拾い」。

スタート発声

スポーツというからにはルールがあり、競う相手がいます。参加者は3〜5人のチームを組み、各チームには審判がつきます。制限時間は60分。時間内に、より多くのごみを集められたチームが優勝です。

作戦会議

集計にはごみの種類ごとにポイント加算方式を採用。たとえば、たばこには高いポイントがつけられます。こうすることで、小さなものや軽いものが拾われない事態を防ぐ狙いがあるのだとか。また、鹿児島では桜島の火山灰の得点を高くするなど、地域ごとにアレンジを加えたりもするそうです。

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そんな画期的な活動をはじめたのは、「日本スポーツGOMI拾い連盟」創立者であり、代表である馬見塚健一(まみつかけんいち)さん。きっかけとなる出来事は、馬見塚さんが日課にしている、朝のランニングの最中に起こりました。

「道に落ちていたごみを拾ったら、ほかのごみも目についてしまって。でも全部拾っていると自分のトレーニングができない。なんとかその2つを両立できないかとルールを設けてごみを拾ってみたら、意外に楽しいってことに気づいたんです。そのときに、『これを競技にしたら、みんながごみ拾いを楽しむことができるんじゃないか』ってひらめいて」

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スポーツごみ拾いの装備(左から、公認トング、ビブス、オリジナルデザインのゴミ袋)

アイデアを形にするべく、すぐに馬見塚さんは動き出しました。知り合いの大学生を集め、協力を依頼。こうして、馬見塚さんと学生による「チーム・スポごみ」が始動しました。

「第一回目の開催は、環境問題に世間の注目が集まる、洞爺湖サミットの直前にしよう!」

動き出した彼らを待ち受けていたのは、「スポーツGOMI拾い」という聞きなれない活動に対する世間の不安と反発。会場となる地域の自治体からは「ごみを拾うのはいいけど、路上でスポーツは危険」と開催をしぶられることもありました。

それでもなんとかこぎつけた第一回目の大会は、大成功! 「参加者がいきいきと楽しむ姿や『ごみ拾いはしたことないけど、スポーツだから参加しました』という声が、活動を続ける後押しになりました」

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「楽しみながら地域や社会の課題を解決できる」スポーツGOMI拾いの強みは、その活動を知った誰もが「いいね!」と思ってくれること。開催実績を積み重ね、露出が増えるにつれ急激に参加者が増加し、初年度には153名だった参加者数が、2012年には1万人を突破しました。

その頃になると、各方面から数々の賞を受賞するようにもなりました。
「なかでも特に嬉しかったのは、2013年に受賞した『第一回スポーツ振興賞』ですね。スポーツとして認められたということが感慨深かったです」

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目指すのは、「スポーツの力で地域の社会課題を解決する」こと。スポーツGOMI拾いは、ルールを少し変えれば色々なことに応用できるため、これまでにも柿の収穫、豪雪地帯の雪かきなどに応用してきたのだそう。

開催地を選ばず、参加する人の年齢や性別、国籍も問わないスポーツごみ拾いの可能性は広がるばかり。実際に外国での取り組みも始まっており、フィリピン・セブ島のスラム街での開催や、ベトナムからの研修生の受入れを行っているとのこと。

「特に子供達が楽しんで取り組んでいる姿を見るのは嬉しいですね。スポーツGOMI拾いを経験した子供は、将来的にも環境に対する意識が高くなるというデータが出ているんです。こういう地道な取り組みを続けて、社会を変えるお手伝いができればと思っています」

1967年鹿児島生まれ。大手広告代理店の営業からプランナーへ転身し、2006年に環境とスポーツをデザインするブランディング集団 深浸呼吸有限責任事業組合、2009年には一般社団法人日本スポーツGOMI拾い連盟を設立。現在は株式会社ブレイン所属。ゴミ拾いという社会貢献活動にスポーツの要素を取り入れた「スポーツGOMI拾い」や、プロ野球球団の使わなくなったフラッグやユニフォームを服飾を学ぶ学生とリメイクし、販売した収益を環境貢献活動にまわす「Re-spo まわるプロジェクト」を主導。いくつかの、社会貢献滑動とスポーツを掛算するプロジェクトを立ち上げ、係わる全員が気持ちよくwinになる掛算で0から1をつくり続けている。

日本スポーツGOMI拾い連盟 Official Site:http://www.spogomi.or.jp/

取材・文/坂口直 撮影/鈴木智哉 写真提供/日本スポーツGOMI拾い連盟

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