お酒のいろは 日本酒をやさしく君に伝えたい
世界唎酒師コンクール3位入賞者ブーラフ・ドミトリーの日本酒入門コラム

お酒のいろは 日本酒をやさしく君に伝えたい世界唎酒師コンクール3位入賞者ブーラフ・ドミトリーの日本酒入門コラム

僕は日本酒が好きな理由

この連載を始めるにあたり、先ずは『何故、今、日本酒なのか?』の問いに答えたい。筆者は6年前にそれまで飲んで来た日本酒のイメージを一掃する美酒に出会って以来酒と向かい合っているが日々思う事を簡潔にまとめてみよう。

1.日本酒は美味い!

『様々なスタイルの日本酒が楽しめる悦び』

様々なスタイルの日本酒が楽しめる悦び

一番大事なのは『美味しい』、この一言に尽きる。僕らは日本酒のレベルが毎年上がっている素晴らしい時代を生きている幸せ者である。これを語らずして日本酒についてどーこー言う意味は無いと思う。自分が好きな酒に出会えた時の悦びを一人でも多くの人に知ってもらいたい、それがこのコラムの一番大事な目的だと思う。

2. 日本酒はアツい!

『盛り上がるモスクワでの日本酒試飲会』

盛り上がるモスクワでの日本酒試飲会

3. 日本酒はスゴい!

プクプクと膨れる発酵中のお酒の表面

プクプクと膨れる発酵中のお酒の表面

日本酒は日本が世界に誇るべき伝統工芸品である。米と水と麹菌、このたった三つの材料を造り手の「技」によって美酒に変える。時には華やかに、時にはスパイシーな香りを漂わせ、旨味、酸味、甘味の共演が織りなす深い味わいを醸し出す… 日本酒造りが昔は神聖視されていたのも無理がない。並行副発酵と言う世界的に見ても最も複雑な醸造技術を駆使した酒造りが中世には確立されていたのだから、びっくりである。日本酒造り、それを可能にした麹の製造業は世界的に類を見ない「中世より続くバイオ産業」として後世に受け継がれて行くだろう。ここ日本に住んでいて日本酒を楽しむ大事な要素の一つが『造り手との距離の近さ』だと思う。自分の大好きな酒を造っている人に会いに行き、その酒を醸す空気、水、風土に触れる事が出来ると言う事は何と幸せな事だろうか。

4. 日本酒は世界最強の食中酒である

熟成酒×和菓子と言う斬新な組合せも成り立つマリアージュ』

熟成酒×和菓子と言う斬新な組合せも成り立つマリアージュ

日本酒とはお米のワインであり、ライス・ワインほど食事に寄り添う酒は他に無い、と断言したい。原材料のお米の持ち味でありどんな食材とも合わせる事が容易な『淡白な旨味』を日本酒も受け継いでいるし、それに発酵過程から生まれるやわらかな甘みや酸味が加わる事で和洋中を問わずどの様な料理であれそれに合う日本酒が必ず見つかる。しかも、ワインだったらあからさまに『ハズレ』な組合せが多数ある中、日本酒はストライクゾーンが広い。そこに温度帯による味の変化も合わせればこれほど懐の深いお酒は世界中探しても見つからないのではなかろうか。

ビバ、日本酒!

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